黄金因果律と超自然的存在
今までは特に説明もなく超自然的存在という言葉を使っていました。
この超自然的存在は絶対者に近い存在でありますが、叶鋼教において信仰する絶対者ではありません。
叶鋼教が信仰する絶対者は黄金因果律のみです。
これは意思を持たないシステムのような存在です。
重力や光速度不変の原理、イオン反応、台風などと同じ自然法則に分類されるものです。
黄金因果律の目的は命の勝利、人ならざる者の創造です。
その人ならざる者の末裔が超自然的存在です。
超自然的存在には人格があります。もっともそれは私達の理解が及ぶような人格ではなく、共感するのは難しいでしょう。
絶対者は人にも超自然的存在にも愛着を持っていません。
人が絶対者の目的実現する為の駒であるとすれば、超自然的存在は絶対者の定めたゴールポストです。
絶対者は駒にもゴールポストにも興味はありません。あれが興味を持つのは「駒をゴールポストに運ぶこと」だけです。
そういう意味で、人と超自然的存在は対等な存在です。
超自然的存在は黄金因果律の目的であると同時に、目的実現の為の駒でもあります。
黄金因果律は超自然的存在も操作して目的実現させようとします。
超自然的存在が在ること自体が既に目的達成を意味するのに、どうして彼らを使う必要があるのでしょうか?
それは超自然的存在が人類を利することで、人類が超自然的存在を創造する動機ができるからです。
黄金因果律は、超自然的存在に対して人類の為に何かすることを促します。
人類の為の天国を作り、時間の因果を超えて過去に啓示を送り、その超科学技術により黄金因果律に従う人間を助けます。
そのような未来から過去への働きかけにより、過去に存在した人類が超自然的存在を積極的に創造することを促進させるのです。
未来が過去に影響を与えるという因果律を超える能力を持つがゆえに、彼らは超自然的存在と呼ばれるわけです。
それゆえに目的実現した未来においても、目的が実現していない過去の為に活動する余地があるのです。